黒板に吊るされた小さなホワイトボードには、

『連休でも気を緩めずに過ごそう!』

と、男性の字で書いてあった。
それを見た後輩が、ポツリと呟いた。



「連休は、体と気を休める為にあるんでしょうが・・・・・・・・・・・」




『語ろう』





まあ、何でもいい。
アニメでも、趣味でも、好きなタイプでも、音楽でも、愚痴でも、将来でも。
会話が噛み合わないのは、どことなく遺憾がするだろうけど。

「モーヤダッ」

禅が椅子の背にもたれかかって、後ろにのけ反り奇声をあげた。
要は訝しげにその様子を見る。
そして手元の小説に視線を戻した。
悠は先生から与えられた学校アンケートに面倒臭そうに答えていた。
朔はクラシックを流したまま寝ていた。

「『授業は楽しいですか?』 答えはノーだ!才のない教師共め」
「アンケート答えるの楽しくない?」
「答えはノーだ!」
「まじでぇ」

抑揚のない声を出す禅。
悠はそう言いながら、気だるげに足を椅子の下でぶんぶんと振った。

「カナはぁ?アンケート好き?」
「気持ち悪い。」
「ひっど」
「まず何でそんな議論してるか分からないんだけど。まあいい。何でさっき『モーヤダァァァオヂャアアアア』って呻いてたの」
「えっそんな呻いてたっけ…まず言ってたっけ」
「もういいわ」





何かもう力尽きたし電話する
タイトルは思い切りふざけましたとさ

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